都市部との比較データ(改訂版)
まず、都市部と地方都市の新築アパート利回りを整理すると以下のようになります。
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東京都心部(23区内):表面利回り5~6%前後
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大阪市中心部:表面利回り5.5~6.5%前後
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名古屋市中心部:表面利回り6~7%前後
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地方都市(北陸エリアなど):表面利回り8~9.5%前後
このように、都市部と比べても2~3ポイント高い利回りを確保できるのが地方都市の特徴です。
金利2%・1億円投資のシミュレーション
前提条件
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投資額:1億円
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融資条件:金利2%・30年返済・元利均等返済
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年間返済額:約444万円(毎月約37万円)
各利回りでの年間収入・月次手取り額
| 地域 | 想定利回り | 年間家賃収入 | 年間返済額 | 年間手取り額 | 月間手取り額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京都心部 | 5.0% | 500万円 | 444万円 | 56万円 | 約4.7万円 |
| 東京都心部 | 6.0% | 600万円 | 444万円 | 156万円 | 約13万円 |
| 大阪市中心部 | 6.5% | 650万円 | 444万円 | 206万円 | 約17万円 |
| 名古屋市中心部 | 7.0% | 700万円 | 444万円 | 256万円 | 約21万円 |
| 北陸地方都市 | 8.0% | 800万円 | 444万円 | 356万円 | 約29万円 |
| 北陸地方都市 | 9.5% | 950万円 | 444万円 | 506万円 | 約42万円 |
シミュレーションから見える差
上記の比較から明らかなように、同じ1億円を投資しても、都市部と地方都市では月間キャッシュフローに大きな差が生まれます。
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**東京都心部(利回り5%)**では、毎月の手取りはわずか4~5万円程度。空室が発生したり修繕費が重なると、赤字になるリスクも高まります。
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一方、**北陸エリア(利回り9.5%)**であれば、毎月40万円以上のキャッシュフローが確保でき、万一のリスクにも十分対応可能です。
つまり、都市部は「資産価値の安定性」に強みがある一方、地方都市は「キャッシュフローの厚み」に強みがあるといえます。特に融資を利用した投資では、この手取り額の差が投資の安心感を大きく左右します。
まとめ
地方都市型の新築アパート投資は、都市部と比べて高い利回りを確保できるだけでなく、融資返済後に残る手取り額の大きさによって、投資の安定性を高められることが分かります。
金利2%という一般的な融資条件を想定した場合でも、地方都市と都市部では月間キャッシュフローに20万円以上の差が生じるケースも少なくありません。これは長期運用で見れば数千万円単位の差となり、投資成果を大きく左右します。
北陸エリアのように安定需要を背景に、利回り8~9.5%を実現できる地域での投資は、効率的かつリスク耐性の高い資産形成を可能にします。