豊中駅周辺の賃貸需要は?アクセス・地価・開発情報から見るエリア動向とアパート投資・土地活用の参考データ
豊中駅は、阪急宝塚線で大阪梅田方面と結ばれる豊中市中心部の駅です。駅直結の商業・公共施設があるほか、駅前道路、交差点、人工デッキなどを対象とした再整備の検討も進められています。本記事では、豊中駅の交通アクセス、乗降客数、豊中市の人口・世帯数、駅周辺施設、再整備の進捗、公示地価10年推移を、行政機関や鉄道会社などが公表する情報から整理します。特定の投資判断を推奨するものではなく、豊中駅周辺の賃貸需要、アパート投資、土地活用を検討する際の基礎資料としてご覧ください。
Contents
豊中駅周辺の特徴と基本データ
豊中駅と周辺エリアの基本情報
| 駅名 | 豊中駅(駅番号 HK46) |
|---|---|
| 利用路線 | 阪急電鉄 宝塚線 |
| 所在地 | 大阪府豊中市本町一丁目 |
| 1日平均乗降人員 | 43,227人(2025年通年平均) |
| 豊中市推計人口 | 397,662人(2026年6月1日時点) |
| 豊中市世帯数 | 184,024世帯(2026年6月1日時点) |
| 駅周辺再整備 | 道路空間、駅前交差点、人工デッキ、沿道建物の更新誘導などを検討中 |
| 調査基準日 | 2026年7月13日 |
豊中駅は、豊中市本町を中心とする市街地に位置しています。駅西側には駅直結の複合施設「エトレとよなか」があり、駅東側には商店や住宅地が広がっています。駅周辺の商業・公共機能に加え、隣接する岡町駅や蛍池駅との位置関係も確認することで、居住地としての利便性を考える材料になります。
豊中市の人口・世帯数と賃貸市場の基礎規模
豊中市の公表によると、2026年6月1日時点の推計人口は397,662人、世帯数は184,024世帯、人口密度は1平方キロメートル当たり10,865人です。
これらは豊中駅徒歩圏や駅勢圏だけを集計した数値ではなく、豊中市全体の規模を示したものです。個別の賃貸住宅計画を検討する際は、市全体の人口だけでなく、対象地周辺の町丁目別人口、世帯構成、既存賃貸住宅の供給状況などを確認する必要があります。
豊中市・北摂エリアの市場背景
豊中市全体の賃料や北摂エリアの特徴については、インテグラルの既存コラム「豊中市・北摂エリアのアパート投資市場」でも取り上げています。既存記事は投資戦略に関する解説を含むため、客観データを整理する本記事とは位置づけが異なります。
豊中駅の交通アクセスと乗降客数
阪急宝塚線で大阪梅田方面へ直接移動
豊中駅では、阪急宝塚線の大阪梅田方面と宝塚方面を利用できます。大阪梅田方面へ乗り換えなしで移動できることは、大阪市中心部への通勤・通学環境を確認する際の材料になります。
- 大阪梅田方面へ乗り換えなしで移動可能
- 隣接する蛍池駅で大阪モノレールへ乗り換え可能
- 大阪国際空港方面への移動経路を確保
- 駅前から阪急バス・阪急タクシーを利用可能
蛍池駅で大阪モノレールに乗り換えることで、大阪国際空港やモノレール沿線への移動経路も確保できます。鉄道だけでなく、バス路線や駅までの徒歩環境を合わせて確認することが、対象地の交通利便性を考える材料になります。
豊中駅の2025年1日平均乗降客数は43,227人
阪急電鉄が公表した2025年通年平均の駅別乗降人員によると、豊中駅の1日平均乗降人員は43,227人で、阪急電鉄の掲載駅中12位です。宝塚本線内では、蛍池駅の40,568人、石橋阪大前駅の39,727人を上回っています。
乗降客数には、通勤、通学、買い物、公共施設の利用など、複数の目的による移動が含まれます。乗降客数だけで賃貸需要を判断することはできませんが、駅の日常的な利用規模を確認する指標の一つです。
豊中駅の設備とバス・タクシー接続
豊中駅には南改札口と北改札口があり、エレベーター、エスカレーター、車いす用トイレ、オストメイト用設備、介助用ベッド、おむつ交換台などが設置されています。
駅から距離のある土地を検討する場合は、最寄りのバス停、運行本数、最終便、歩道の有無、駅までの高低差なども個別に確認したい項目です。
豊中駅周辺で進む再整備・まちづくり
現在の段階:豊中駅周辺の再整備は、制度設計、地権者協議、交通動線、事業手法などを検討している段階です。大型施設の建設や大規模再開発の完成が決定したことを示すものではありません。
豊中駅周辺再整備構想の策定状況
豊中市は2021年9月に豊中駅周辺再整備構想を策定しました。2026年3月には、2025年度までの検討内容を踏まえ、今後取り組む方向性を示した「豊中駅周辺再整備構想の実現に向けて」を公表しています。
市は「居心地が良く歩きたくなるまちなか」と「新たなつながり・コミュニティ」の形成を目標に掲げています。道路空間の再編、歩行者空間の充実、再開発や共同化による街区内の防災性・快適性の向上、沿道建物の更新誘導などが方向性として示されています。
銀座通り・一番街と駅前交差点の検討
優先的な取り組みには、銀座通り・一番街の道路空間再編、歩行者・自転車の安全性向上、複雑な駅前交差点の簡素化、豊中亀岡線と東豊中線の交差部分の改良などが含まれています。
建物の建て替え時におけるセットバックや、低層階への賑わい施設の誘導についてもルール化が検討されています。これらは駅周辺の歩行環境や回遊性を確認する際の材料になりますが、適用範囲や実施時期は今後の協議によって変わる可能性があります。
他都市における駅前整備との比較には、インテグラルの「加古川駅前再開発とアパート投資」も参考になります。
人工デッキ「まちかねテラス」の活用調査
豊中市は2026年、豊中駅前人工デッキと芝生エリア「まちかねテラス」を対象に、民間事業者との対話によるサウンディング型市場調査を実施しました。
調査では、快適な移動空間、賑わいや憩いの空間を創出できる可能性、管理・運営スキームの成立可能性などが確認されています。結果概要は2026年6月5日に公表されましたが、施設整備や運営事業者が決定した段階ではありません。
豊中駅周辺の生活利便施設と賃貸需要を考える材料
豊中駅直結の複合施設「エトレとよなか」
エトレとよなかは、商業施設、公益施設、都市型住宅が融合した豊中駅直結の複合施設です。約40の専門店に加え、スーパー、ドラッグストア、飲食店、クリニック、調剤薬局、生活サービス店舗などが入っています。
食料品、医薬品、医療、飲食、日常サービスを駅の利用と合わせて利用できることは、居住地としての生活利便性を考える材料になります。店舗や営業時間は変更される場合があるため、最新情報は施設の公式サイトで確認する必要があります。
豊中駅周辺の公共・文化・交流施設
| 施設 | 位置・機能 |
|---|---|
| エトレとよなか | 豊中駅直結の商業・公共複合施設 |
| とよなか男女共同参画推進センター すてっぷ | エトレとよなか5階 |
| とよなか国際交流センター | エトレとよなか6階 |
| 豊中市立市民ギャラリー | 豊中駅南側高架下の文化施設 |
商業施設だけでなく、交流、相談、文化活動などの公共機能が駅周辺に集まっている点は、駅前の利用目的や滞在機会を確認する際の特徴です。
大阪大学豊中キャンパスと市立豊中病院
豊中市内には大阪大学豊中キャンパスがありますが、主な最寄り駅は阪急宝塚線の石橋阪大前駅と、大阪モノレールの柴原阪大前駅です。豊中駅前の大学ではないため、大学の存在をそのまま豊中駅徒歩圏の学生需要として扱うことは適切ではありません。
市立豊中病院も、大阪モノレール柴原阪大前駅の近くにあります。大学や病院は、豊中駅周辺の直接的な施設ではなく、阪急宝塚線と大阪モノレールを含む広域的な通学・就業環境を確認する材料として位置づけられます。
豊中駅周辺の公示地価10年推移
集計した住宅地標準地
今回は、2017年から2026年まで継続して確認でき、豊中駅を最寄り駅とする住宅地標準地2地点を採用しました。
| 標準地番号 | 住居表示 | 豊中駅からの距離 | 2026年公示地価 |
|---|---|---|---|
| 豊中-52 | 立花町3-5-17 | 800m | 219,000円/㎡ |
| 豊中-33 | 上野西3-5-44 | 1,800m | 251,000円/㎡ |
各年の1平方メートル当たり公示地価を合計し、2地点で割った単純平均を算出しました。立花町と上野西では駅距離、用途地域、住宅地の特性が異なるため、豊中駅周辺全体の平均価格ではなく、指定した住宅地2地点の推移を確認する参考値です。
豊中駅周辺の住宅地平均公示地価10年推移
集計対象は、豊中駅を最寄り駅とする住宅地標準地「豊中-52(立花町3-5-17)」と「豊中-33(上野西3-5-44)」です。各年1月1日時点の公示地価を単純平均しています。
2地点の単純平均は、2017年の208,500円/㎡から2026年の235,000円/㎡へ上昇しました。10年間の上昇額は26,500円/㎡、上昇率は約12.7%です。
2020年から2022年までは212,000円/㎡前後で推移していましたが、2023年以降は上昇幅が拡大しています。公示地価の変化は住宅地の評価を確認する指標の一つですが、賃料や収益性の変化を直接示すものではありません。
豊中駅周辺の公示地価を見る際の注意点
- 公示地価は、個別土地の実際の取引価格ではありません。
- 土地価格は、駅距離、面積、形状、接道、用途地域などによって異なります。
- 今回の集計は、指定した住宅地標準地2地点の単純平均です。
- 標準地の選定替えや調査休止が生じた場合は、比較条件が変わります。
- 公示地価の上昇率と、賃料や利回りの変化は同じではありません。
豊中駅の賃貸需要・アパート投資・土地活用の参考データまとめ
豊中駅周辺で確認できたエリア要素
- 阪急宝塚線で大阪梅田方面へ直接移動できる
- 2025年の1日平均乗降人員は43,227人
- 駅直結の商業・公共複合施設がある
- 駅前道路、交差点、人工デッキなどの再整備が検討されている
- 住宅地2地点の公示地価平均は2017年から2026年に約12.7%上昇
- 大阪大学や市立豊中病院は、駅前ではなく市内・沿線の広域施設である
豊中駅周辺の再整備スケジュールと今後の確認ポイント
豊中駅周辺再整備は、基本方針、制度設計、事業手法、地権者協議、交通動線などの検討によって内容が具体化していく可能性があります。人工デッキの活用、銀座通り・一番街の道路空間、駅前交差点、沿道建物の更新誘導は、今後の動向を確認したいポイントです。
豊中駅の賃貸需要を客観データで確認する
豊中駅には、都心方面への鉄道アクセス、一定規模の駅利用者、駅直結施設、公共施設、再整備の検討といった複数の要素があります。一方で、これらの要素だけで個別物件の賃貸需要や収益性が決まるものではありません。
個別の土地活用や賃貸住宅計画では、徒歩分数、用途地域、接道、建築可能規模、周辺の募集賃料、空室期間、新築供給数などを対象地ごとに確認する必要があります。公的データと対象地周辺の賃貸市場を組み合わせて確認することが、エリアを検討する際の参考材料になります。
インテグラルからのお知らせ
インテグラルは、業界紙『全国賃貸住宅新聞』2026年6月22日発行号の「年間完工高ランキング」において、北陸甲信越エリア第1位となったことを公表しています。詳細は「年間完工高ランキング 北陸甲信越エリア第1位のお知らせ」をご覧ください。なお、この実績は豊中駅周辺の賃貸需要を示すものではなく、インテグラルの企業情報として掲載しています。
主な出典・参考情報
- 阪急電鉄「豊中駅」
- 阪急電鉄「駅別乗降人員」
- 豊中市「豊中市推計人口」
- 豊中市「豊中駅周辺再整備構想について」
- 豊中市「豊中駅周辺再整備構想の実現に向けて」
- 豊中市「道路空間活用のサウンディング型市場調査」
- エトレとよなか「施設紹介」
- 豊中市「市民ギャラリー」
- 大阪大学「大阪大学へのアクセス」
- 市立豊中病院「交通アクセス」
- 大阪府「地価公示・最新の調査結果」
- 大阪府「過去の地価公示結果」
※本記事は2026年7月13日時点で確認できる情報を基に作成しています。計画、施設、交通ダイヤ、店舗、人口、公示地価などは更新される場合があります。


